♡【詮議録】アイシス様は「聡明」なのか?♡

♡概要♡

「聡明」なる、と誉れ高きアイシス様は、本当に「聡明」なのだろうか?ここでは、今までの彼女の行動を分析し、そのような評価が妥当であるかどうかを詮議する。

♡優先順位に関する考察♡

メンフィスのミイラの行方を捜索する為に現代に蘇ったアイシス様だが、この時の行動には首を傾げざるを得ない。

まずはメンフィスのミイラの行方を突き止めることが優先されるのに、アイシス様ときたら、リード家に復讐する為だけにリード家に留まってしまっている。これでは時間の無駄ではなかろうか。ミイラを一刻も早く見つけなければ、競売にかけられたり、下手したら解剖までされてしまう恐れがあるだろう。

それよりかは、いっそリード家にミイラの捜索を委託してしまうほうがよいのではないか?リード家の莫大な財産があれば、ミイラの大規模な捜索が期待できるはずである。どうしても復讐したいならば、ミイラ発見後に行えばよいのではなかろうか。

以上、アイシス様は優先順位の付け方が不得意であることが証明された。

♡ミタムン王女への対応に関する考察♡

賓客としてエジプトにやってきたヒッタイトのミタムン王女は、メンフィスに恋をしてしまい結婚を迫るようになる。

それに危機感を感じたアイシス様は、半ば強引に自分とメンフィスの結婚を約束させるが、ミタムン王女は泣き落としにかかる。メンフィスも、アイシス様との結婚を承諾したとはいえ、相手が他国の王女でしかも美しいとあれば、彼の心も揺らぐのは致し方ないことである。しかもこの結婚には利がある。

一抹の不安を感じたアイシス様は、ミタムン王女を幽閉し、脱出した彼女を焼き殺すという事をしでかしてしまうが、これが果たして「聡明」といえる行動であろうか?

ミタムン王女がエジプトからヒッタイトへ帰る道中に何かあれば、こちらに非があろうがなかろうが、ヒッタイト側から訝しがられるのは無理もない。ましてや行方不明になったので、ヒッタイト側からの厳しい調査が起こるのは目に見えているだろう。最悪の場合、戦争ともなれば、愛するメンフィスの命も勿論の事危うくなり、本末転倒となる事位は、アイシス様が「聡明」であれば、予想できると思うのだが…。

以上、アイシス様は短絡的な思考の持ち主であることが証明された。

♡ラガシュ王との婚姻に関する考察♡

前述項にて、アイシス様は短絡的な思考の持ち主であると指摘したが、その最たる例はバビロニアのラガシュ王との婚姻であろう。ラガシュ王はアイシス様のメンフィスへの思慕とそこに立ちはだかるキャロルという障壁を即座に認識し、アイシス様に、自分と結婚することによってキャロルを亡き者にするという取引を持ちかけた。

当時、メンフィスとキャロルの婚姻は決定事項となっており、一刻も早くキャロルを亡き者にしたいと焦ったアイシス様は、この誘いに身を投じてしまった。だが、アイシス様は、たとえキャロルの抹殺に成功したところで、そこからメンフィスとの結婚に漕ぎ付けるのがいかに難しいか、一度たりとも想像を働かせなかったのだろうか?

ラガシュ王の頭の中では次のようなシナリオが組まれてそうである。

キャロル抹殺(もしくは人質)→メンフィス激怒して攻め入り→罠を掛けるか,、キャロルを人質にして戦局を有利にし、メンフィスを抹殺→アイシス様が自分の妻である事を口実とし、エジプトを自分のものにする

つまりは、かえって愛するメンフィスの命を危険にさらしてしまう可能性がある上に、目的のキャロルも殺せず、さらにラガシュ王という障壁が新設されてしまうのである。アイシス様が本当に「聡明」であるならば、このような企みは易々と見抜けるはずである。

だいたい、新婚のキャロルのみを自身の結婚式に招待してそこで殺そうとするなどと、もう誰の差し金なのかバレバレである。メンフィスがそれを知ったら激怒するとは思わないのだろうか?そうやすやすと元の鞘に収まれると思ってるのならば、アイシス様の頭はお花畑というしかあるまい。

ここまで来ると、やはりラガシュ王の誘いに乗った時点で、アイシス様がメンフィスと結ばれる確率は限りなく0に近いであろう。

♡結論♡

前述の詮議より、アイシス様はとても「聡明」そうには見えない。容姿が優れている為(その容姿にも近年翳りが見られるが)、正確な評価がなされてなかったが、「聡明」というより、どちらかというと「愚昧」の部類に入るであろう。

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